スタート・進入傾向

このページの考え方

常滑では、1コースが勝ったレースの96.5%が逃げ(1コースの艇が1マークを先頭で回り、そのまま1着になる勝ち方。
1マークはスタートしてから最初に回るターンマーク)です(BOATRACE公式サイト、集計期間2026年6月1日〜8月31日)。
1コースが勝つかどうかは、スタートから1マークまでに先頭を取れるかにほぼかかっています。

一方、1コース以外が勝ったレースでは、コースごとに中心となる決まり手(1着になった艇の勝ち方の分類)が違います。
このページでは、進入とスタートの基本を確認したうえで、「スタートの隊形(スタートしてから1マークまでの各艇の並び方)ごとに、どのコースのどの決まり手を考えるか」を整理します。
風などの気象条件とスタートの関係は、公式データで確かめられる資料がないため扱いません。

進入の基本:号艇とコース

進入とは、スタート前に各艇がどのコースに入るかを決める動きです。
号艇(各艇に割り振られた1〜6の番号)どおりのコースに入ることを枠なり進入と呼び、このときは1号艇=1コースになります。
外枠の艇が内側のコースを取りにいく「前づけ」もあるため、号艇とコースは一致しないことがあります。
当サイトのデータは、すべて実際に入ったコースを基準にしています。

スロー勢・ダッシュ勢と、カド・カド受け

競艇のスタートは「フライングスタート方式」と呼ばれ、各艇はスタート前から走り出し、決められた時刻ちょうどにスタートラインを通過することを目指します。
反則のフライング(基準の時刻より早くスタートラインを越えてしまう反則)とは別の言葉なので注意してください。

  • スロー勢:スタートラインの近くから短い助走でスタートする艇(通常は1〜3コース)
  • ダッシュ勢:スタートラインの後方から長めに助走してスタートする艇(通常は4〜6コース)

ダッシュ勢のいちばん内側(通常は4コース)を「カド」、カドのすぐ内側(通常は3コース)を「カド受け」と呼びます。
カドは長い助走で勢いをつけられる位置、カド受けはスロー勢の最も外側で、カドの攻めを内側で受け止める位置です。

STの比べ方

ST(スタートの基準となる時刻から何秒遅れてスタートラインを通過したか。0に近いほど早い)は、スタートの速さを表す数字です。

  • 出走表(レースごとの出場選手と成績が載った表)で選手ごとの平均STを確認し、1コースの艇と、2コース・4コースの艇を比べて、どちらが先に出やすいかを見る
  • 展示航走(本番の直前に行われる試し走り)のスタート練習で、その日のSTを確認する
  • 当サイトでは、常滑で「何秒台なら有利」という独自の基準は集計していないため、ここでは比べ方のみを紹介しています

フライングが出たときの扱い

フライングをした艇はそのレースで欠場扱いとなり、その艇が絡む舟券は返還の対象になります。
フライングをした選手には、一定期間レースに出られなくなるなどの罰則もあります。

出走表には、選手ごとのF数(一定期間内に切ったフライングの回数)が載っています。
F数を持つ選手がスタートをどの程度控えるかは選手によって異なり、当サイトでは集計していません。判断材料の一つとして確認しておきましょう。

隊形ごとに考えたい決まり手

ここからは、スタートの隊形ごとに、関係しやすい決まり手を公式データの数値と並べて整理します。
隊形と決まり手の結びつきは、決まり手の定義から考えた当サイトの整理です。公式データは隊形ごとの結果を集計しているわけではない点に注意してください。
カッコ内の「全レース比」は、1着率×決まり手の割合で求めた当サイトの計算値です。

1. 1コースが先に1マークを回る形
1コースの逃げの形です。
1コースが勝ったレースの96.5%が逃げで、全レース比では約59.0%にあたります。
ただし、先にターンした1コースの内側を2コースが突く差し(先にターンする内側の艇の、さらに内側を突いて抜け出す勝ち方)も、この隊形から生まれます。
2コースが勝ったレースの61.1%が差しで、全レース比では約8.9%です。

2. 2コースが1コースより前に出る形
2コースのまくり(内側の艇の外側を全速で回って、まとめて追い抜く勝ち方)の形です。
2コースが勝ったレースの29.1%がまくりで、全レース比では約4.2%です。

3. カドやカド受けが内側より前に出る形
4コース(カド)が勝ったレースの57.1%、3コース(カド受け)が勝ったレースの44.7%がまくりです。
全レース比では、4コースのまくりが約5.1%、3コースのまくりが約4.2%で、1コースの逃げ以外の勝ち筋としては、2コースの差しに次ぐ大きさです。

4. 内側どうしが攻め合い、すき間ができる形
まくり差し(外から攻めながら、内側の艇どうしのすき間を突いて抜け出す勝ち方)の形です。
5コースが勝ったレースの56.6%、6コースが勝ったレースの60.0%がまくり差しで、3コースでも28.3%あります。
全レース比では、3コースのまくり差しが約2.7%、5コースのまくり差しが約2.4%です。
5コースと6コースは1着の回数が少ないため、割合は参考程度にとどめてください。

レース前に確かめる順番

  1. 進入:出走表の号艇と、展示のスタート練習で入ったコースを照らし合わせ、どの艇にどのコースのデータを当てはめるかを決める
  2. 平均ST:出走表で、1コースの艇と2コース・4コースの艇の平均STを比べる
  3. 展示のST:スタート練習で、その日の各艇のスタートを確かめる
  4. 隊形の想定:1〜3の情報から、上の4つの形のどれに近くなりそうかを考え、軸と相手を決める

まとめ

常滑の1コースは、勝つときの96.5%が逃げです。
だからこそ、スタートから1マークまでの隊形が、どのコースのどの決まり手で決着するかを分けます。
進入・平均ST・展示のSTを順に確かめ、「1コースが先に回る形」なのか、「2コースやカドが先に出る形」なのかを想定してから舟券を考えましょう。
コースごとの詳しい扱い方はコース別攻略にまとめています。